耳のつくスマホドックをコンセプト機として設計し、実験物をLABに集約した

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今回やったこと

耳のつく据置スマホドック「ZM-01」のコンセプト機ページを作り、実験物を /lab に集約した。これは販売中の製品ページではなく、動作するところまで組み立てた設計記録である。ソフトウェアの画面だけでなく、机の上に置く物理的な筐体と、そこへ実験結果をどう見せるかを同じ場所で扱うことが目的だ。

/lab の一覧ページは、完成品の陳列ではなく「理論より動作を優先して、自分で試しているもの」を置く場所として構成している。ZM-01の詳細ページへリンクし、別の実験物と同じ入口から辿れるようにした。個別ページを増やすだけでは記録が分散するため、一覧を先に用意する設計にしている。

本体はスマホを顔として使う

ZM-01は、厚みのある前板を正面に立て、その裏へスマートフォンを差し込む据置ドックだ。前板には目と口を表示する開口があり、カメラやCPUをドック側に追加せず、手元の端末の画面を表情に使う。端末は上端のスロットから装填し、幅68〜79mm、高さ160mmまで、厚さ13mmまでに対応する設計になっている。

外装の寸法は、耳パーツを含まない状態で幅104×奥行128×高さ176mm。重量は本体のみ約860gで、動作の反力をベースで受け止める。電源はUSB-C PD入力とQi 15W、音響は40mmフルレンジスピーカー1基とビームフォーミングマイク2基とした。量産・販売の予定はなく、あくまでコンセプト実証機の段階である。

項目設計値・扱い
可動前板のチルト、ベースの左右旋回の2軸
チルト後傾15°を基準に−12°〜+6°
旋回±35°、最大90°/秒
駆動ジンバル用ブラシレスモーター2基、位置検出エンコーダ付き直駆動
画面開口幅76×高さ72mm、角R8

2つのモードを同じ筐体に収める

動作モードは、AIエージェントとして自律する「AGENT」と、通話中に中の人へ動きを渡す「LINK」の2つに分けた。AGENTでは端末側が返答に合わせて表情、うなずき、首振りを出す。通話が始まるとLINKへ移り、通話相手側から送られてくるトラッキング情報に合わせて表情と頭の動きに追従する。通話終了後は自律へ戻る。手動スイッチを増やさず、通話状態の遷移をトリガーに切り替える設計判断とした。

この切り分けでは、賢いモードとそうでないモードを作ったのではない。誰が動きを決めているかを切り替えている。外から判別できない状態を避けるため、モードは開口のふちの色で表示する。端末画面を使う構成なので、筐体に表示用部品を追加していない。

着せ替えと展示導線を分離する

犬耳のEAR-Dと猫耳のEAR-Cは、前板上側面の円筒ピボットへ挿す。胸部パーツもTIE-Z(ネクタイ)とCOL-M(フード襟)を交換できる。筐体と機構を共通化し、見た目の差を交換部品へ寄せたことで、キャラクターごとに機体を作らずに複数の表現を試せる。

設計で重視したのは、部品を増やすことではなく、共通部分を固定して実験対象を限定することだった。顔はスマホ、動きは2軸、違いは耳と胸に絞る。こうすると、外観の変更が動作機構の変更へ波及しにくい。/lab の一覧は、このように個別の試作を同じ設計思想の下で比較するための導線になる。

実装ステータスと更新履歴

実装済み・稼働中。ただしZM-01はコンセプト機であり、販売製品ではない。

  • 更新履歴: 2026-09-11 初稿。
  • 訂正履歴: なし。