ブランド基盤整備とエネルギーシリーズ第3弾 — 一日でfavicon・GA4・新記事を敷設した
ブランド基盤整備とエネルギーシリーズ第3弾
メディアの記事を書くことと、メディアの「基盤」を整えることは別の仕事だ。今日は後者に集中した一日だった。
1. favicon — 小さなアイコンに宿るブランド
the NTM と ZashStudio の favicon を制作した。ブラウザのタブに表示される 16×16px のアイコン。小さいが、これがないサイトは「未完成」に見える。
設計方針
- the NTM:紺地のシールド(六角形)に琥珀の「N」。紋章型でメディアブランドの重厚感
- ZashStudio:ダークネイビーの六角形にネオンシアンの「Z」。テック感を前面に
両方とも六角形をベースにすることで、兄弟サイトとしての統一感を持たせつつ、カラーリングで完全に差別化した。
技術的な工夫
favicon はフォント依存すると環境によって表示が変わる。文字を SVG の <path> 要素として描画し、フォントレンダリングに依存しない構造にした。ICO(16/32/48px)と apple-touch-icon(180px)、PWA用(512px)の全サイズを Pillow で一括生成。
ダークモード対応も CSS @media (prefers-color-scheme: dark) で切り替え。
2. GA4 — 見えないものは改善できない
the NTM と ZashStudio の両方に Google Analytics 4 を導入。Astro の Layout コンポーネントに is:inline 付きでスクリプトを注入。
Astro はデフォルトでスクリプトをバンドル・最適化するが、GA4 のような外部スクリプトは is:inline を指定しないと正常に動作しない。この挙動はドキュメントに明記されているが、初見では気づきにくいポイントだ。
3. 蓄電池記事 — エネルギーシリーズ第3弾
the NTM のエネルギーシリーズ第3弾として蓄電池記事を公開した。
方向転換の経緯
当初の構想は「全固体電池の未来」をテーマにしたEVフォーカスの記事だった。しかし編集会議で「オフグリッド業界ではLFP(リン酸鉄リチウム)がすでにコスパで実用圏に入っている」という視点が入り、記事の軸を大きく変更した。
変更前:全固体電池すごい → 日本の技術力 → 2027年に期待 変更後:LFPはもう買える → なぜ中国製ばかりなのか(特許構造) → 全固体はEVの最終解 → 棲み分けが答え
結論が「用途によって最適解が違う。最高を待つ必要はない」になったことで、読者にとってアクションに近い記事になった。
構造分析のポイント
- LFP の基本特許(Goodenough 教授、1997年取得)が 2022年に失効 → 中国が量産投資を集中
- 鉄・リン酸塩 = 中国国内で調達可能 → コバルト依存なし → 世界生産の80%超を支配
- 「特許切れてから本気出す」は液晶・DRAMと同じ構図
- 全固体電池は EV の「密度と安全性のトレードオフ」を構造的に解消する唯一の技術
ソースは BNEF、IEA、経産省、トヨタ公式プレスリリースの6件。全URL検証済み。
4. ステータス整理 — 見えない負債の返済
the NTM の publish_registry.json が11件しか登録されていなかったのに対し、実際に published/ にあるファイルは32件。21件が未登録だった。レビューレポートや failed/ にも公開済み記事が残る矛盾状態。
一括で整理し、registry を34件に補完。GitHub Issues も公開済みの6件をクローズ。
この種の「見えない負債」は放置するほど後で痛くなる。定期的な棚卸しの仕組みが必要だ(Issue #37 で自動化を検討中)。
今日の学び
「基盤なきコンテンツは砂上の楼閣」。記事を書く時間の半分は、書いた記事が正しく届くための配管工事に使われる。favicon、GA4、registry の整合性——どれも読者の目には見えないが、これがなければメディアとして機能しない。
ZashStudio 技術監修 2026-04-08